~涅槃寂静~
この絵はお釈迦様が涅槃に入られる時に、悲しまれるアーナンダ長老と、修行に励まれるスバッダ長老が描かれています。
勤行やお供えの儀式・儀礼よりも、「修行をする」という「お供え(パティパッティ・プージャー)」こそが、お釈迦様に対する本当の敬意の表し方であり、本当のご供養である、とお釈迦さまはおっしゃいます。修行とは、八正道の実践です。

「正見」 世の中、自分の感覚・感情、全てが瞬間瞬間変化します。その事実を受け入れるのです。

「正思惟」 物への依存をやめようと決めて、何かを得たい、取ろう、と考えるのではなく、人の役に立つ生き方をする事です。

「正語」 ウソ、誹謗中傷、陰口・うわさ話、無駄話をやめる事です。その代わりに、慈しみの言葉を語ります。

「正業」 「殺生」「盗み」「邪な性関係(反社会的・非道徳的・違法な性行為)」を止めます。

「正命」 自分の持っている知識や能力を使って、皆の役に立つ仕事をして、正当な報酬を得ることです。
「正精進」 一、した事が無い悪事は、今後もしない。二、今、自分にある悪い点は、無くす。三、今までにした事が無い善い事をする。四、今、自分にある善い点は、伸ばす。この実践が「正精進」です。

「正念」 今の瞬間に気付いている「ヴィパッサナー瞑想」の実践が、「正念」になります。

「正定」 欲から離れて、心の統一性(サマーディ)を獲得します。万人に出来る「正定」の修行方法は、「慈悲の瞑想」です。
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©2008 絵で見る六道輪廻と涅槃への道 - 釈尊に学ぶ 「今を生きる智慧」~寺子屋三宝庵~